PEOPLE
ネツレンで活躍する先輩社員を紹介いたします。
研究開発
入社8年目(※内容は取材当時)
製品の不具合を徹底的に調査し、
社会の安全と安心に貢献する。
研究開発の仕事がしたい!という
強い気持ちをもって
私の地元には高周波熱錬(以下ネツレン)の工場があります。何をしている会社なんだろう?と思いつつも事業内容まで知らないまま、就職活動中の合同説明会で偶然“ネツレン”の会社紹介を聞く機会がありました。まず、驚いたことは企業規模の大きさと技術力の高さです。IH技術による熱処理の分野では国内トップシェア、研究開発にも力を入れ最新技術への取組みにも積極的。これらの特徴を知り、大学で材料系を専攻していた私に、ぐっと刺さるものがあったことを覚えています。もちろん、地元に工場があるということで、何かしらの縁を感じた部分もあるかもしれません。
ネツレンには製品製造、受託加工、設備製造などさまざまな事業があり、それに付随して多数の職種があります。私はここで研究開発がしたいと考えていたので、入社後、希望通り研究開発本部に配属されたことは幸運なことだと思っています。研修は国内各拠点で実習させていただき具体的な業務内容を知ることができました。研修後は、湘南事業所の材料技術部でエンジニアとしての第一歩を踏み出すことになりました。
自社製品の正当性を
証明するだけではないんです!
入社して8年、私は同部署にて製品の不具合調査をしています。製造した製品等で、通常とは異なる状態(不具合)が発生したものの原因を調査し解明することが主な仕事です。製品の割れ、外観不良など事象はさまざまですが、要は不良品とみなされた製品は何が原因でそうなったのかを論理的に証明する必要があるのです。
もちろん当社が焼入れした製品ですから、お客様の要望通りに「硬さ・強度・耐久性等」が保証されていなければなりません。その不具合は、焼入工程での問題なのか、それとも使用している素材の問題か、それとも後工程の問題かという結論を裏付けるために様々な角度から調査をしていきます。我々の調査では焼入工程に不具合の原因があるということは比較的少ないですが、当社の製造に否がないということを証明するだけが目的ではありません。焼入れされた製品は、自動車や建築物など人の日常生活に関わるものに数多く使用されています。ですので、社会の安全を守るという意味でも私たちの調査はとても重要な役割を担っています。
1つの答えを出す、
謎解きのようなおもしろさがある
この仕事のおもしろさは、1つの答えを出すまでに知識や経験をフル活用して少しずつ結果に近づいていく過程にあると思っています。不具合の原因がわかったあとも、これが単発で起こる事象なのか、製品の全数に影響がある事象なのかでその後の対応も大きく変わることがあります。「なぜなのか、わからない…」と困っている人たちを助けるという点でも、大きなやりがいを感じることができますね。特に私が在籍している材料技術部には、高性能な分析機器があるため、他事業所では解明できない複雑で難しい案件の調査依頼も入ります。ネツレン全体が横のつながりを持って品質を確保していけることも、当社の強みの一つだと思っています。
入社以来、調査の仕事をしてきたことで知見も蓄積されているので、状況を鑑みて初見の原因推察の精度も上がってきていると実感しています。推察を基にして調査方針を決めていくという流れがあるため、推察の精度が高くなることでより効率的な調査を実行することができます。この点は成長しているなと感じますが、実際はまだまだ経験しなければならないことも多いので、もっと熟練していかなければなりません。想定外や未経験の事象にも自信をもって取り組める技術者でありたいと思っています。
私は学生時代にやりたいと思っていたことをやらせてもらっています。もしネツレンで私のようにやりたい仕事がしたい!と思っていれば、まずは自分のやりたいこと、自分が持っているものを、面接などで思う存分伝えてください。ネツレンはきっとそれを受け入れてくれる会社だと思うので。